スイス・トレッキング -7日目-

6月27日。今回の旅も終盤です。今日はサンモリッツへ移動します。

チェックアウトを済ませ、ホテルの馬車で駅まで送って頂きました。
本日乗車する列車はツェルマット駅9時30分発の『氷河急行：Glacier Express 904号』
サンモリッツ駅到着予定時刻は17時55分です。

(約8時間半の列車の旅です)

特に電車の旅が好きとかいうわけではないのですが、この電車はスイスの中心部を一日
掛けて西から東まで横切るように走ります。
また途中、幾つか峠を越えたりすることもあり「世界一遅い急行」といわれるほどユックリ
走るのですが、これが非常に魅力的で、一日中この美しい景色を眺めながら移動できる
のですから、是非乗ってみたいと思っていたわけです。

この列車の1等車は一般的な車両と眺めの良いパノラマカーの二種類があり、今回は
一般的な車両を予約しておきました。
景色を楽しむなら断然パノラマカーなのですが、座席配列が2:2で一般車は2:1になって
いて、景色を楽しむのに専念したかったので一人掛けのある一般車を選択しました。

(パノラマカーの車内)

(乗車する一般車。手前が一人掛けですね)

定刻通りにツェルマットを出発した列車は連結や切り離し、進行方向の変更を繰り返し
ながら草原や渓谷、峠を駆け抜けます。

(アンデルマット駅。ここで食堂車を連結します)

(こんな小さな集落を幾つも通り過ぎました）

(大きなカーブでツェルマットへ向かう氷河急行が見えました。この後すれ違います)

ちょっと残念だったのが、鉄道路線図やスイス全体の地図を持っていなかったので、
今、列車が何処を走っているのかが正確に判らず、「今度この辺り来てみたいなぁ」
と思いつつ、その正確な位置が掴めないことでした。
この列車にご乗車の際は是非地図持参でお楽しみください。

(クールの駅へ到着です)

(古い教会でしょうか)

(まもなくサンモリッツへ到着です)

定刻通りサンモリッツ駅へ到着しました。
国内で8時間以上も電車に乗って移動したなら「もう勘弁してよぉ～」って感じですが、
この列車の旅は「あら～もう着いちゃったかぁ～」って感じでした。
8時間と言えば飛行機ならば成田からホノルルまで行けてしまう時間なんですよね。

列車を降りると駅前にある宿へ向かいます。
サンモリッツは初めて訪れる街なのですが、今回の目的は下見なので明日の早朝には
チューリッヒへ向けて出発してしまいます。
何時もの旅のパターンなのですが、旅の途中で新しい街を駆け足で見て、気に入った
場所があれば、次回そこへはゆっくり訪れます。そしてまた新しい街を駆け足で見て、
また新たな目的地を探します。

というわけで、宿も夜を過ごすだけなので、利便性を優先させて駅前の宿へ泊まりました。
サンモリッツの宿の中ではかなり安い値段の宿です。

(Hotel La Margna St. Moritz)

(部屋はこんな感じです。一応、四つ星らしいのですが…？？？)

早速、宿に荷物を置いて街を散策です。
街の中心部へ行くと、高級ホテルや高級ブランドのお店が立ち並んでいます。
既にお店は閉まっている時間だったので街の中心部をぐるっと一周した後、レストランに
立ち寄り、”最後の夜くらい美味しいものを食べよう”と、ちょっと豪華な夕食を食べました。

サンモリッツは想像していた以上に素敵な街で、一泊だけして帰ってしまうには非常に
名残惜しい街でした。
ここへはあらためてユックリと来たいと思いました。

※おことわり
ここでご紹介する情報は、2002年当時の出来事を、記憶を辿りつつ書いていますので、
各種施設･団体･企業等の名称や現状は変わっている可能性が高く、また現地の状況や
時刻･金額等についても現在とは大きく異なっていると思われます。
お出掛けの際は事前に最新の情報をお調べになってからお出掛け下さい。